まずオタクとしての資質について。 どの星の力でオタクをやるかによって若干変わってきますが、オタクとして最も充実するのは『自分の表現したいものを表現しきって、それが誰かに届いたとき』だと思われます。水星が蟹座の中でも表現に関わる位置であること、太陽・金星・火星・リリスが5ハウスの獅子座に揃い踏みしていること、そしてその周囲のアスペクト等を見ても、用意された役割や自己満足の世界で引き篭もっているだけでは、ちょっと不完全燃焼になってしまいそうです。ネット上でもリアルでも構わないし、文字でも絵でも音楽でもいい、最近だと動画なんて方法もあるでしょうが、とにかく、『自分はコレが好きなんだと表現する』ことに全力を挙げてみると良さそうです。 更に火星に土星とリリス・太陽と金星に蠍座の冥王星が絡んでいるあたりを考えると、どうせやるなら、いわゆる『一般人受け』はあんまり考えない方向で行くのがいいかもしれません。好きな世界を全力で深堀りして、掘り当てたお宝を仲間に分けてあげるような感覚で、自分の表現を構築していくのをおすすめします。射手土星の建設力を味方につけて、オタク仲間に届きやすい形式を心がけると、かなりブチ抜けた表現者になれそうな気がします。 注意すべき点があるとすれば、脱線とタコツボ化の二点です。深堀りする力が強い分、仲間内に思わぬ影響力を持つことがあります。また、仲間に『思わぬ夢』を見せてしまって、その結果、仲間たちが意図せずおかしな方へ動いてしまうことがあり得ます。あと特定ジャンルで長く活動するにも向いているのですが、やりたいようにだけやり続けていると、気がつくと排他的になってしまうかもしません。いずれにせよ、公式や推し当人にご迷惑をおかけしていないか、または社会的にアウトなラインを超えていないか、ということだけは忘れないように心がけましょう。 次に対人関係のコツ。 基本的に、自分の本性に嘘がつけないタイプ、と思っておきましょう。利害損得を考え続ける環境より、感覚的に同調しやすい人たちの間に身を置いた方が心地良いという人は多いものですが、一際その傾向が強そうです。「この人との関係を保つ為に、何かしら言い訳をしているな……」という感覚があったら、できるだけその関係から距離をとるのがおすすめです。素に近い自分を理解してくれているな、という人たちを大切にしていきましょう。但し、親しくなるにつれて、ちょっとルーズな面が出てしまう可能性があります。自分に嘘をつくことと、相手に誠意を尽くすことは違います。大切な人を大切に扱う、という意識でいれば、そんなに苦しくはならないと思いますので、ちょっと留意してみてください。 あと、自分の何気ない一言が予想外の人や物事に突き刺さって慌てることもありそうです。それを面白がってくれる人と、それはちょっとという人と、反応は様々でしょうが、場合によっては『自分は何がいけないのだろう……』と袋小路に突入してしまうこともあるかと思います。その場合は、相手や世間、身近な人の意見を聞いたあと、最終的に『自分自身の心に抱く感覚』で判断する方が、結果的に良い方向へいくように思いますし、周囲の人も「ああ、この人はこういう人なんだな」と理解しやすくなっていくと思います。それで去る人を無理に引き留めようとするとこじれてしまうので、深追いはしない方が得策です。 最後に学習のコツについて。 どのような形でも構わないので、学ぶ対象を、できるだけ身近に置くとよさそうです。『学習対象の○○は自分の縄張りにあるモノで、私はその正体を知るために勉強をするのだ』と感じられるようになってきたら、学習効率はぐっと上がりそうです。机の前に座って本で学ぶだけでなく、自分の目と耳と手をフルに使って体感してみると、知識が腑に落ちやすいと思われます。もし学習分野に博物館や美術館のような体感型の施設があるようなら、足を運んでみるのもおすすめです（このご時世だと、ちょっと難しいかもしれませんが……）。そこには『知識としては知っていること』しかないかもしれませんが、読むのと見るのとでは大違い、という感覚が味わえると思います。ああ、あのとき読んだアレはこういうものだったんだ！ という形で理解したものは、あなたの場合、そう簡単に忘れないと思います。 また、形式的な部分や古いやり方にこだわるよりも、新しい手法やメディアを試して合いそうなものを選択する意識でいた方が、新鮮な気分で学習を進めていけそうに思います。方針そのものがとっちらかってしまうと元の木阿弥、となってしまうのですが、何の為に学習をするのか、という足元のテーマさえ貫かれているのなら、あれこれ寄り道を探索していく方が、気分的にもやりやすいのではないでしょうか。学習するための寄り道や工夫が、予想外の成果を上げることもありそうです。周囲や先達のやり方を、自分自身に合う形に加工する努力は要りそうですが、『自分専用チューン』が上手くハマれば一気という感じです。自分自身の感覚に主軸を置くのがおすすめです。 注意する点としては、神経に負担がかかりがちなところです。出生図の全体的な性質として、『やりたいことに一直線/一つの分野で物事を深堀り』するのには向いてる部分が多いのですが、見たり聞いたり等の情報の刺激があまりにも過度になると、ストレスが体や精神にダイレクトに出てしまう可能性があります。休むのは悪いことではありません。予定が立て込んできたり、やりたいことが山積みになっているときほど、最低限でもいいので休む時間を意図的に取り、健康にも気を配りましょう。学習効率という点を考えても、体の土台が整っていた方がやりやすいはずです。