冬冥

「おまじない」が「お呪い」と書くことに気づいたとき、ちょっとした衝撃でした。現代で「呪い（のろい）」は対象を不幸にする恐ろしいものとして捉えられていますが、「ことほぎ」という言葉があるのをご存じでしょうか。言葉によって祝福することをいいますが、これも「呪言」と書くのです。「呪」の語源を調べると、「宣（の）る」からやってきています。つまり、宣言することですね。「呪」とは、もともとは良いにつけ悪きにつけ、「言う」ことを指していたんだそうです。とすれば、ふだん使うことばひとつとっても、実はれっきとした「おまじない」なのだ、といえます。古代の人たちは言霊を信じていました。ことばにはそれ自体に強い力があり、人や事象がそれによって動くものだと。これは現代でも、引き寄せの法則やアファメーション、マインドフルネスなど色々な場所でつかわれている「力学」のようなもの。たとえば、朝起きたときに、「いい朝だね」、って言ってみるとか。夜寝るときに、「おつかれ、がんばったね」、と自分に言ってあげる。そんなことひとつとっても、魔法のような言霊のちからがはたらいていると思うと、ちょっとした魔法使い気分になれそうな気がする今日この頃です。冬冥より

こんにちは。冬冥（とうめい）です。わたしはおもに西洋占星術やタロットを使って占いをやっています。8年ほど色々な人をほぼ無償で見てきましたが、お店を開くことを何人かに勧められ、こちらではじめてみました。占い師が言うことではないですが、占いってとにかく「あやしい」イメージがありませんか？わたしはできたらそのイメージをライトにしたいと思っています。カフェでお茶を頼むように、カードを一枚引いてみる。星を読む。占いを、現実を後押しするツールのひとつにしたいのです。わたしはあくまで占いは現実の補助であり、それぞれの人の中にはもともとたくさんの宝物が眠っていると考えています。だから、自分のなかに眠る力を見つけたいとき、もうすこし自分と仲良くなりたいとき、心の奥の宝物をみつけたいとき。ぜひ、お店に立ち寄ってみてくださいね。冬冥より