1.現在の状況 カード：ペンタクルスの2（逆位置） このカードが示しているのは「収入が足りていない」ことを示していて、夫婦間で起こる問題のほとんどは「金銭」に関することだということを示すカードが出ています。 つまり二人の関係は現在、収入が不足しているまたは不安定である事を問題だと感じていたり、不安に感じていたりしていることを暗示していますね。それ以外は相性も良いようです。 2.二人の関係の障害 カード：死神（逆位置） 死神のカードの逆位置は「再スタート」や「再出発」を意味していて、今まさに区切りの時だということを示しています。 そして「1」の現在の状況から見て「再スタートをしようとしていて、収入について不安定だったり心配がある」という状況にあることを示しているカードとなっています。 3.顕在意識（二人が意識していること） カード：法王（逆位置） このカードは互いに互いの事を「不親切だなあ」と感じたり「接し方が適当では？」と感じていることを暗示しています。 扱いが雑に感じたり、放置されている感じがあったり、当たり方がキツく感じてしまったりしていませんか？そうしたことを二人とも認識しているので、改善していく必要がありそうです。 4.潜在意識（二人とも無自覚なこと） カード：ペンタクルスの5（正位置） ペンタクルス5が意味することは「お金について困難を感じている」ということ。お二人の関係にはお金が関連するという結果が出ていて、二人とも「なんとなく収入が不安」とか「なんとなくお金に対して不安」を抱えている結果が出ました。 つまり現在、お金についての問題がイコール夫婦の問題ということかもしれません。でもこれは解決していけるものだということも示しています。 5.過去 カード：カップのペイジ（正位置） これまでの二人の関係は、なんだかんだで相手を思いやる「優しさ」を互いに感じていることで成立しているというカードです。 普段から実は相手に対して感謝しているけど、あえて口にすることはない関係を暗示していると言えますね。 もっと具体的に切りこむと「相手がいてくれた【からこそ】ここまで来れた」というくらい深い感謝を実は持っている関係で、いなければすでに自分は存在していないかもしれないくらい大切な相手と互いに認識しているカードと読み取ることができます。 6.近未来 カード：ワンドの10（正位置） 決してスピーディではないけど、二人の関係は今よりもさらに少しずつ良くなっていく傾向にあり、特に互いの意思は分かり合える兆候があるという意味が読み取れます。 今でも相性は悪くないのですが、鈍行だけどさらに少しずつ関係が良くなっていく。そして二人はそれを待つことができるし、見守ることができる関係にある、という暗示です。 例えばちょっとずつ歯車が合って回り始めているとか、借金が少しずつだけど減っていくとか、仕事が少しずつだけど上手く続けられるようになっていくとか、そういう良いことが起こり、そして二人の思いは完成するということを示しているカードとなっています。 あと「過剰」というキーワードも拾えるカードなので、もしかしたら相手に対する思いやりや考えが行き過ぎてしまうこともあるようですが、互いの関係でそれを指摘しあって修正していくことができる良い関係であることを暗示しています。 7.二人の関係の状況や価値観 カード：カップの4（正位置） このカードは「不足や不満」を示すカードで、二人は今の関係をより良くしていきたい、これからも長く続けていきたいっていう意味が読み取れます。 これは「今が不満」という意味ではなく、むしろ生涯を一緒に過ごしてもいいと決意しているので「今だけ楽しい」ではなく「これからもずっと一緒にいる」ことを意識して「だったらどうしたら今よりも良い関係になれるのか」ということを前向きに探している様子が示されています。 8.周りの人の評価 カード：ワンドの8（逆位置） これは「意思が多数ある」という意味のカードなんだけど、逆位置なので「意思はひとつ」であり「周囲は一般的な夫婦よりも二人のことを認識している」というように読めるカード。 二人の関係に対して、周囲の身近な環境の人はみんな気を遣ってくれているし、理解をしてくれている、恵まれた環境にいることを示しています。 例えば嫁姑問題のような、一般的な家庭でありがちな「旦那と義母が仲良くできない」とか「結婚相手の家族に馴染めない」みたいな問題が少なく、周囲からは歓迎されているし理解もされていることを示しており、環境に恵まれていることを意味するカードとなっています。 9.願望（二人の関係に対する期待） カード：カップの8（逆位置） このカードは「変化」のカードだけど、逆位置で出ているので「平和」や「落ち着いた関係」を望んでいるカードとして読み取ることができます。 これは今まで激動の夫婦関係だったと思うので、そろそろ落ち着きたいという意味もあったり、これから先もずっと安定した関係でありたいということを示すものでもあります。 また「こうありたい」ということももちろんですが、これまで夫婦関係を揺るがすトラブルがあった（例えば浮気や金銭トラブルなど）としても、それらはもう解消されて平和になりつつありますという暗示でもありますね。 10.結論（総合アドバイス） カード：塔（逆位置） 塔は崩壊を意味する絶望的なカードなのですが、逆位置で出ているので「小さなトラブルが起こる」ということを意味しているカードです。 ここから見るにトラブルが起こるけど、でも他のカードの並びから「二人で話し合って乗り越えていける」に転じて読むことができます。 なので総合カードとしては「小さなトラブルが起こるけど、それは二人で乗り越えられるもの」ということが出ています。